Kanthal® Super ER
Kanthal® Super ERはアルミナの機能とMoSi2ベースのヒーターの高温耐久性を組み合わせた、新しい独自のコンセプトのヒーターです。 これらの要素は、酸化性、不活性、還元性の雰囲気で1,580ºC (2,875ºF) まで良好に機能します。
インフォメーション
革新的な加熱技術により、単一の炉で完全な雰囲気制御を実現
Kanthal® Super ERは、非常に乾燥した還元性雰囲気から酸化雰囲気に至るまで、多様な炉内雰囲気の中で直接1,580ºC (2,875ºF)までの温度でも動作する独特な性能を持つ電気ヒーターです。 これにより、1つの炉の中で酸化、不活性、浸炭、窒化、還元、および真空雰囲気の間でサイクル中に雰囲気条件を変える事が可能になりました。
露点にもよりますが、還元性雰囲気で標準的なKanthal® Super発熱体よりも最高300ºC (540ºF)高い温度で発熱体が作用します。
モリブデンやグラファイトのエレメントよりも優れているもう1つのメリットは、炉が高温の状態でも発熱体を交換することができ、停止時間を最小にすることができる点です。
エレメントを炉内雰囲気内で直接使用できるので、雰囲気からエレメントを保護するためのマッフルの必要がありません。 炉の設計を簡素化し、製造コストを削減し、メンテナンスコストを大幅に軽減することができます。 Kanthal Super ERは低温酸化処理にも同様に適しています。
Kanthal Super ERの新しく特徴的な特性が実現した主な理由は、このヒーターには純アルミナでできた保護表面層があるからです。 アルミナ層は、ドライ水素雰囲気中でも高温でヒーターの表面に形成されます。 エレメントは、ハイアルミナと直接接触しても腐食反応を起こすことなく使用することができます。